地域によっては、すでにかなり暖かいそうですね。
こちら北海道でも、ようやく暖かくなってきてます。
まだ、氷点下の時間が長いですが・・・。
そろそろ今年のキャンプの計画を始めている方もいるのではないでしょうか。
(すでに春キャンプや通年キャンプの人もいるようですね(汗))
道具の進歩で、テントやタープの設営、火器の準備が容易かつ短時間に
なったおかげで、キャンプ場内での遊びや近隣市町村の観光など、
以前に比べて、内容の濃いキャンプが可能になったわけですが、
夜ってどうですか?
BBQで酒を呑んだり、家族や仲間と語らうのも楽しいんですが、
都会で生活している子供にちゃんと星を見せるなんて楽しみ方なんてどうでしょう?
今回はいつもとちょっと路線を変えて、星見キャンプについて書いてみます。
【肉眼編:費用をかけず満天の星に感動するコース】
星座早見盤や天文雑誌(書店で買えます)を持ち込み、
レジャーシートの上に子供と並んで寝転んで見る。
大人は早見盤の使い方や、方角、星座、天の川の位置なんかを
予習しておくと、子供に喜ばれます。
子供のはっとする質問があったときは、今度一緒に調べようね。
と促すことをお忘れなく。しったかぶっちゃいけません。
他に必要な物は、早見盤を見るための
懐中電灯やヘッドランプ。
そのまま使うと、せっかく闇に慣れた目が元に戻ってしまいますので、
赤セロファンで減光したり、
赤フィルターや赤色LED付の製品を使用しましょう。
PETZL(ペツル) ティカXP2赤色LED搭載モデル。
観察の後は、高輝度白色LEDに切り替えて
落し物がないかのチェックもできます。
拡散とスポットモードが使えます。
PETZL(ペツル) ティカプラス2赤色LED搭載モデル。
観察の後は、高輝度白色LEDに切り替えて
落し物がないかのチェックもできます。
拡散モードは使えませんが、星を見る分には問題ありません。
PETZL(ペツル) タクティカプラス赤色フィルター搭載モデル。
観察の後、フィルターを倒せば白色LEDが使えるので、
落し物がないかのチェックもできます。
私はこのモデルの色違いを使っています。
続いて、星座早見盤。
これが星座早見盤です。
東西が反対ですが、これは寝転がったりなど、
上を向いて使うため、このようになっています。
緯度で微調整ができたりしますが、360度地平線の見える場所じゃない限り、
山などで高度の低い部分は隠されますので、気にしないでアバウトに使いましょう。
まず、時計などで時間を見ます。(予測の場合は大体の見る時間を選びます。)
早見盤の時刻と月日(これも見るときの)
を合わせます。これだけです。
(写真は3月10日の21時に設定した状態です。)
南西にオリオン座があるなぁ・・・とか、
外周に近いほど地平高度が低いということなので、
カシオペヤより北斗七星が高い位置にあるから、
北極星は北斗七星を使おうとかが判断できます。
Kenko(ケンコー) 星座早見盤ナチュラムさんにもあります。素材はわかりません。
以前は金属と樹脂フィルムのものがほとんどだったのに、
紙製が多くなってしまいました。夜露で濡れるので、
紙製以外が望ましいんですが、なかなかありません。
Kenko(ケンコー) クラフト スターディスク安く済ませるには紙製ですね。
使用後は放置せず、夜露のつかないバッグの中など
に入れておきましょう。
さて、天の川ってどんな感じでしょう?
都会育ちだと大人でもわかりにくかったりします。
昔撮った写真が見つかったので、それをもとに説明します。
※あ、写真タイトル入れ間違えてる・・・【夏の大三角形付近の天の川】です。
夏の間、簡単に見つけられる
夏の大三角形が話を膨らませやすくてオススメです。
天の川の位置を探しやすいのは、はくちょう座の胴体部分の方向に指を進めること。
この範囲にある、薄く白い雲のように見えるのが天の川です。
こと座のベガ(おりひめ星)とわし座のアルタイル(ひこ星)の間に、
二人の仲を引き裂く天の川がちゃんとあります。
こと座とわし座は見慣れるまで線を結びにくいので、ベガとアルタイルだけで話します。
はくちょう座は羽の先端の星が暗いので、十字になった部分で説明します。
続いてカシオペヤ座。
北斗七星以外の方法で
北極星を見つけるのによく使いますよね。
比較的明るいWの形は誰でもわかる星座のひとつです。
探し方はともに基準となる部分の方向・長さを、先端から5倍です。
(北斗七星だとひしゃくの深さを、ひしゃくの縁から5倍)
カシオペヤ座のWを横方向にも天の川が流れています。
少し薄いのでかなり暗い地域へ行かないと見にくいかなぁ・・・。
左下にあるのは二重星団です。カシオペヤ座付近は、
双眼鏡(7倍程度)でのんびり眺めるのにもいいですよ。(望遠鏡より楽しめます)
そして、いて座付近です。
ちょっと見つけにくいですが、北斗七星が6つになったようなヒシャクが目印です。
はじめて見るなら星座早見盤がないと難しいかもしれないですね。
このあたりも天の川が見やすいポイントです。
星座早見盤を使う上で、わかっていて欲しいことは、
月がありません。当り前ですが・・・。
月がある付近の星はほとんど見えません。
特に欠けの少ない月がある日は星見に適しません。
あと、
惑星がありません。
金星、火星、木星、土星は肉眼でも簡単に見えるため、
「あれ?あの星座なんか違う」ってなります。
フリーソフトやネット配信のシミュレーターで事前に確認するか、
天文雑誌などで確認しておきましょう。