星見キャンプなんてどうですか?【望遠鏡予備知識編】

みおのとおちゃん

2010年03月14日 22:14

【肉眼編:費用をかけず満天の星に感動するコース】
【双眼鏡編:手軽にある程度的を絞った星を観察するコース】
【望遠鏡編:月や惑星の観察に挑戦コース】
に続いて【望遠鏡予備知識編】です。



望遠鏡でのぞいていると、必ず聞かれるのが
「何倍の望遠鏡なの?」「これで何倍?」
そして答える言葉が20倍くらいですというのと100倍ですというのとで
リアクションがかなり違います。
前者だと、「小さいからそんなもんか」
後者だと、「小さいのに高性能なんだね」という感じで。
でも望遠鏡って、倍率は性能を示さないんです。
接眼レンズでいくらでも変わりますから。
倍率=対物レンズの焦点距離÷接眼レンズの焦点距離なので。
例えば・・・・


対物レンズが400mm。接眼レンズが3.8・5・9・18mmの4本あると、
105・80・44・22倍の4種類使えます。
この状況下で私が一番使っている接眼レンズは9mm(44倍)です。

もちろん、倍率が高い方が有利な点のある対象もあります。
それは惑星(金火木土など)です。
そういう場合は、対物レンズの焦点距離が長い物を選びます。
だいたい1000mmくらいが選びやすいあたりですね。
これなら、同じ接眼レンズで263・200・111・55倍になります。

ただし、いずれの条件も倍率を上げるほど暗くぼんやりし、クリアに見えなくなります。
接眼レンズの覗き口も小さくなるので、さらに見にくくなります。
なので惑星を相手にする場合は、光をたくさん集めることができるモデルが有利です。
どんなものかというと口径の大きな物。
レンズを使う屈折望遠鏡では100~120mmが限度。(大口径は高価です)
※80mmくらいでもOK
鏡を使う反射望遠鏡だと安価に大口径(150~250mm)が買えますが、
調整のしにくさや、接眼部が先端横になるため小さな子供には覗かせにくいです。
反射式の覗きにくさを解消できるカセグレン式などもあります。

・・・意味わかります??
書いててもどこから手をつけていいかわからなくなってきた(汗)
・惑星の場合、高倍率が出しやすい長焦点のモデルが有利。
・長焦点が有利とはいえ、倍率を上げると暗くなるので口径は可能な限り大きい物がよい。
・望遠鏡の種類によって調整が必要だったり、覗きにくかったりする。
※一般的に焦点距離が長いほど、望遠鏡自体も長くなる。
・対物レンズの焦点距離が長いと低倍率を出しにくく、短いと高倍率を出しにくい。
こんな感じです。


それでも焦点距離を伸ばしたり短くしたりするパーツもあるので、
使えば何とかなってしまうんですけどね。
(ただし伸ばすと暗くなり、短くすると明るくなる)
この写真(木星)のは、対物レンズの焦点距離400mmを840mmに伸ばして使ってます。
トリミングや撮影法による拡大もあるので単純に〇倍とはいきませんが、
直接覗いた場合は93倍です。
(イメージ的にはこの半分弱くらいの大きさかな。ディスプレイにもよりますが。)

はい。混乱しましたね。
そう。この望遠鏡の口径は50mmです。
なんだ。小さくても使えるじゃないか~。・・・全くそのとおりです。
でも、それなりに経験と工夫が必要なんですよ。

だから、購入時にはたくさん悩んで決めることになります。
ん~。望遠鏡の筒の部分だけでこんなに長文になってしまった・・・。
次回、具体的に商品を出してみます。




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